栂池自然園｜トレッキングレポート

栂池自然園 / 薄曇2016.10.25

昨晩もよく冷え込みました。ロープウェイ山頂駅の気温計は+3℃を示し、白馬大池へ向かう登山道にはあちこちに氷や霜柱が。天狗原では湿原一面が2～3cmの厚みでほぼ凍っていました。
[白馬大池への登山道・天狗原]
いつもならすれ違いの多い白馬乗鞍岳東斜面に朝方は誰もおらず。あたりの木の葉はすっかり落ちてダケカンバの白い幹が目立ちました。風は非常に冷たく、防風・防寒のジャケットが手放せませんでした。
[白馬大池への登山道・白馬乗鞍岳東斜面]
大陸からの高気圧の恩恵で高い空が広がりました。太平洋からの台風や低気圧が収まり気圧の流れが大陸からのものに変わると、いよいよ本格的な冬の到来です。真っ青な空と緑のハイマツ、グレーな岩。澄み切った空気の中、平坦で見通しのよい白馬乗鞍岳周辺はシンプルな色彩でまとめられていました。
[白馬乗鞍岳]
白馬大池山荘は10/9（日）で終了しました。栂池山荘の宿泊受付が10/22（土）で終わったことで（※売店は10/31まで）、白馬山麓でオープン中の山小屋は通年営業の八方池山荘のみとなりました。周辺では雨飾山荘が11/6（日）まで、後立山を挟んで黒部峡谷側にある山小屋祖母谷温泉が11/3（火祝）まで。長く雪深い冬を挟み、春スキールートである蓮華温泉ロッジがオープンするのが3月です。
[白馬大池]
結局、今日の日帰り登山で出会った登山者は8人のみ。雄大な白馬大池を独り占めでき贅沢な気分に浸れました。風をしのげれば寒さはむしろヒートアップした体に心地よく、汗を出さないようコントロールもできます。冬までの短い期間は、実は登山には好都合なタイミングなのではないでしょうか。
[白馬大池]