浄土山 / 晴2019.08.06
立山信仰では今回の取材先である浄土山(※写真内左)は「過去」、雄山(立山)は「現在」、別山は「未来」の山とされ、これらを合わせて「立山三山」と称しています。昨日の夕方から夜にかけて降った雨の影響か、9時現在の雄山や大汝山、浄土山の稜線には薄っすらと靄(もや)が掛かっていました。
[室堂平・ミクリガ池]
室堂平から一ノ越へ登り、そこから雄山に向かわず浄土山へと進みました。登山道沿いの全域にわたってチングルマとミヤマアキノキリンソウ(写真)、ヨツバシオガマが最盛期。一ノ越より標高の高い砂礫地にはクモマミミナグサとチシマギキョウも沢山咲いていました。
[一ノ越~浄土山山頂への登山道]
一ノ越手前まで気にならなかった風が、浄土山山頂へ向かう途中で南斜面から強く吹き上げていました。やがて雄山(標高3,003m)から大汝山(同3,015m)、富士ノ折立(同2,999m)、別山(2,874m)、そして憧れの剱岳(2,999m)まで一望できるところにやって来ました。
[浄土山・南峰]
標高2,830mの浄土山南峰をわずかに下ってから(写真)2,831mの北峰に登り返す道は、両ピーク手前にガレ場があるものの歩きやすかったです。視界を遮るものがない稜線歩きは少し弱まった風に吹かれて爽快そのもの。足を止めて南方に目を向ければ五色ヶ原も見渡せました。
[浄土山・南峰~北峰]
日本海側から沸いてきた雲が西の山の稜線よりはるかに高い所に達していたので、午後の天候の崩れを予感しました。急斜面の岩場が続く浄土山北峰から室堂平への下りでは、足を踏み外さないように、また、下にいる人に浮き石を落とさないよう注意しました。
[浄土山山頂~室堂平への登山道]
[浄土山]
*所在地 … 富山県中新川郡立山町
*登山口 … 室堂
*下山 … 室堂
※入山の際には必ず入山届けを管轄の警察へ提出し、経験のない方は必ずガイドと同行ください。初心者のみの入山は絶対にしないで下さい。
※装備 … バックパック、雨具、タオル、着替え、ザックカバー、食糧、持病薬、手袋、サングラス、日焼け止め、携帯電話、軽アイゼン、ゲイター等