唐松岳/ 晴2018.09.20
唐松岳への道中、丸山ケルンを過ぎると風がやや強くなりました。お盆明け以降の多雨によりルートの一部が崩れていないか心配でしたが、そういった箇所には木の板等で補修が施されており、全体として前回取材時より登りやすく感じました。ただし唐松岳頂上山荘手前の本来のルートは通れないままで、残雪が多い春先の直登ルート(尾根道ルート)がそのまま生かされていました。
[唐松岳への登山道・丸山ケルン~唐松岳頂上山荘]
久しぶりの快晴のもと登山者は多く、山荘前にも山頂へ向かうルート上にも結構な数の人が見られました。風は標高を上げるほどに冷たさを増し、腰掛けて休憩を取ると寒くなるほど。空気が澄み渡り、五竜岳(2,814m)や剱岳(2,999m)、立山(3,003m)だけでなく富山湾まで望む事が出来ました。
[唐松岳への登山道・丸山ケルン~唐松岳頂上山荘]
今回は唐松岳山頂を通過して不帰ノ嶮の二峰手前まで足を延ばしました。難所として有名な不帰ノ嶮は、唐松岳側から三峰→二峰(南峰、北峰)→一峰→(不帰キレット→天狗の大下り)となります。途中ではご覧のような高度感のある景色に何度も遭遇しました。
[不帰の嶮・三峰]
とはいえ不帰ノ嶮の核心部はクサリ場が多い二峰北峰側の斜面であり、三峰については黒部側に巻道があるのでスムーズに進めました。二峰から一峰、不帰キレットにかけてはヘルメットのほかしっかりとした装備と経験が必要です。
[不帰の嶮・三峰]
二峰手前まで行く時も唐松岳に戻る時(写真)も、人とはほとんどすれ違いませんでした。今日は大気中に水分が少なかったのか、お昼を過ぎても雲が上がってくることがなく終始絶景を楽しめました。
[唐松岳~不帰の嶮・三峰]
[唐松岳]
*所在地 … 長野県北安曇郡白馬村、富山県下新川郡宇奈月町
*登山口 … 八方池山荘
*下山 … 八方池山荘
※入山の際には必ず入山届けを管轄の警察へ提出し、経験のない方は必ずガイドと同行ください。初心者のみの入山は絶対にしないで下さい。
※装備 … バックパック、雨具、ダウンジャケット、タオル、着替え、ザックカバー、食糧、持病薬、手袋、サングラス、日焼け止め、携帯電話、軽アイゼン、ゲイター等