爺ヶ岳(vol.2) / 晴2018.07.20
種池山荘より上部は森林限界を超えることで視界が広がり、雄大な景色を楽しみながらの、開放感抜群の稜線歩きとなります。乾いた風が穏やかに吹いていましたが、陽射しは非常に強く、サングラスと日焼け止めは必須でした。
[爺ヶ岳南峰へ続く稜線]
登山道脇に目をやるとミヤマキンポウゲ(写真)やハクサンシャクナゲ、ミヤマダイコンソウが咲いていました。また、雪解けが早かった箇所ではチングルマの穂が風に揺れていました。
[爺ヶ岳南峰へ続く稜線]
南峰までの登山道はしっかりとして、大きな段差が少なく傾斜もそれほどきつくなく歩きやすいです。とはいえ標高2,600m以上の高山なので体調に気を配りながら慎重に進みました。稜線をある程度登って振り向くと立山(3,003m)、剱岳(2,999m)を始めとした大パノラマが広がりました。
[爺ヶ岳南峰へ続く稜線]
種池山荘から40分ほどで爺ヶ岳南峰(2,660m)に到着。爺ヶ岳は、北峰(2,630m、写真左奥)、中峰(爺ヶ岳2,670m、写真右)と南峰の3峰からなります。最高地点は中峰になりますが山頂周辺が狭いため、休憩を兼ねてゆっくりするなら広い南峰がおすすめです。
[爺ヶ岳南峰]
ここからは百名山でもある鹿島槍ヶ岳の雄姿も堪能できました。「日帰りなんですか、もったいない。」とお声掛けくださった地元大町市からのお客様や神奈川県横浜市からのご夫婦は、鹿島槍ヶ岳方面に約1時間歩いた冷池山荘(つめたいけさんそう、写真内の赤い屋根)やそのテント場に泊まるとのこと。次回は是非1泊して鹿島槍ヶ岳への登頂ルートに挑戦したいと思いました。(完)
[爺ヶ岳南峰]
[爺ヶ岳]
*所在地 … 長野県大町市、富山県中新川郡立山町
*登山口 … 柏原新道登山口
*下山 … 柏原新道登山口
*行程 … 柏原新道登山口5:50 – ケルン6:50 – 水平道7:50 – 種池山荘8:40 – 爺ヶ岳南峰9:40 – 種池山荘10:50 – ケルン11:50 – 柏原新道登山口13:30
※入山の際には必ず入山届けを管轄の警察へ提出し、経験のない方は必ずガイドと同行ください。初心者のみの入山は絶対にしないで下さい。
※装備 … バックパック、雨具、ダウンジャケット、タオル、着替え、ザックカバー、食糧、持病薬、手袋、サングラス、日焼け止め、携帯電話、軽アイゼン、ゲイター等