唐松岳 / 晴2016.10.13
初雪の知らせに心躍らせながら唐松岳(2,699m)へ。登山道に入る頃にはかろうじて残る紅葉に霜が降りて芸術的な姿が見られました。八方池から扇ノ雪田にかけては上がってきたガスに追いつかれ視界が真っ白になりましたが、本州へ近づく移動性高気圧のもたらす晴れ間に期待してどんどん標高を上げました。
[八方尾根自然研究路・八方池]
扇ノ雪田で雲上へ抜けると一面が雪景色でした。今回の新雪は湿り気を帯びていたので難なく登れたものの次回からはアイゼンを持って来ようと思いました。昨晩、山上で宿泊され下山してきた方もスリップしないよう慎重な足取りでした。
[唐松岳登山道・丸山ケルン手前]
丸山ケルンに着くと先ほどのガスは雲海に。ハイマツの濃い緑に真っ白な新雪と雲海が映え、初冬ならではの美しい景色に出会えました。
[唐松岳登山道・丸山ケルン]
唐松岳頂上山荘手前の鎖場はただでさえ肝を冷やす区間ですが、今朝はところどころに氷が張っていました。夏とは違う表情に緊張しつつ慎重に通過。ここまで標高を上げると五竜岳の北側の積雪がはっきりと確認できるようになりました。
[唐松岳登山道]
唐松岳山頂では視界がよく、後立山連峰だけでなく立山連峰や槍ヶ岳も望めました。このあと下山途中に青空が見え始め、開放感に包まれながら下山しました。
[唐松岳山頂]
*初雪の様子については、白馬八方尾根のゲレンデレポートやトレッキングレポートも合わせてご覧ください。
[唐松岳]
*所在地 … 長野県北安曇郡白馬村、富山県下新川郡宇奈月町
*登山口 … 八方池山荘
*下山 … 八方池山荘
※入山の際には必ず入山届けを管轄の警察へ提出し、経験のない方は必ずガイドと同行ください。初心者のみの入山は絶対にしないで下さい。
※装備 … バックパック、雨具、ダウンジャケット、タオル、着替え、ザックカバー、食糧、持病薬、手袋、サングラス、日焼け止め、携帯電話等