北斎館 / 晴曇2020.09.23
マネ、モネ、ルノワール、ゴッホといったフランスの印象派画壇の芸術家を始めとして芸術に携わる様々なジャンルの人々に影響を与え、ジャポニズムのブームを引き起こした江戸の浮世絵師、葛飾北斎。90年の生涯で93回転居した彼が、豪農・豪商の高井鴻山の庇護のもとで晩年を過ごした小布施に 北斎館 があります。小布施を訪れたなら一度は見ておきたい北斎の美術館です。
[北斎館・第一展示室]
11/15(日)までは企画展「北斎生誕260年記念 北斎視覚のマジック」が開催され、北斎の代表作「富嶽三十六景」等が展示されています(写真1枚目)。第三展示室(写真)には「菊(双幅)」や最晩年に描かれた作品「富士越龍」(ふじこしのりゅう、※取材時は貸し出しのため複製)等がありました。
[北斎館・第三展示室]
圧巻は85歳の時の東町祭屋台天井絵「龍図」「鳳凰図」(写真奥)と、翌86歳の時の上町祭屋台天井絵「男浪図」「女浪図」(写真手前)。年老いてもなお絵に対する情熱を絶やすことなく、自らの絵の進歩を願った北斎の画業の集大成に圧倒されました。
[北斎館・第四展示室]
映像ホールから第一~第四の展示室を見終えると、北斎館から車で7~8分のところにある 岩松院 に行きたくなりました。ここには北斎が88~89歳に手掛けた天井絵「鳳凰図」があります。ミュージアムショップにはハンカチ(写真)、絵はがき、手ぬぐいといった北斎の作品があしらわれた商品が沢山並んでいました。
[北斎館・ミュージアムショップ]
[北斎館]
*場所 … 長野県下高井郡小布施町大字小布施485
*開館期間 … 通年(12/31は休館)
*開館時間 … 9:00~17:00
*入館料 … 一般1,000円、高校生500円、小中学生300円、小学生未満無料
*駐車場 … 普通車400円、マイクロバス1,500円、大中型車2,000円(※各3時間まで、以降超過料金あり)