針ノ木岳慎太郎祭 / 曇2019.06.03
開山祭・開山式が、県内では4月に上高地と千畳敷、美ヶ原で、5月に浅間山や戸隠山、乗鞍高原、白馬大雪渓等で行われました。6月最初の週末には八ヶ岳、秋山郷のほか日本三大雪渓の1つ、針ノ木大雪渓(写真)でも行われました。
[針ノ木大雪渓遠景]
針ノ木大雪渓の開山祭は、日本の近代登山の先駆者として語り継がれる百瀬慎太郎の業績を讃え「針ノ木岳慎太郎祭」と名付けられています。当日の扇沢での受付(7時15分~7時55分)の頃には清々しい朝日を浴びた周辺の新緑が美しく感じられました。
[立山黒部アルペンルート・扇沢駅前]
受付を済ませた参加者(約210名)は、ある程度の人数になる毎にガイドさんの先導のもと針ノ木大雪渓に向けて出発して行きました。この頃には薄曇の天候となり、空気はひんやり。約30分進んだところから雪を踏む区間が何度か現れましたが、それぞれの距離が短く沈み込みも少なかったのでアイゼンなしで歩けました。
[針ノ木岳登山口~大沢小屋]
ルート脇にはスミレサイシンやキジムシロ(写真)、ニリンソウの生き生きとした姿が見られました。扇沢駅から約50分で大沢小屋に到着。参加者の多くは短い休憩を取って(※トイレは協力金100円、または携帯トイレを使用。トイレ用簡易テントは祭典広場、ノド、峠にあり)、再び大雪渓に向けて歩き始めました。
[針ノ木岳登山口~大沢小屋]
その後約15分で針ノ木大雪渓に着きました。9時半頃からの神事(祭典)のあと、針ノ木峠への記念登山(計4班、写真)と自然観察(計1班)が始まりました(※下山班も1班あり)。ここから上部にかけてはアイゼンを付けましたが、”シャクッ”とした雪面は沈み込んでも5cmくらいで凸凹も少なく登りやすかったです。
[針ノ木大雪渓]
[第62回 針ノ木岳慎太郎祭]
*場所 … 長野県大町市 針ノ木大雪渓
*開催日時 … 2019/6/2(日)
*受付 … 当日申込
*参加費 … 針ノ木峠記念登山班1人3,000円、自然観察班・下山班1人2,000円 保険料・記念バッジ・おしるこなど含む
*交通 … 扇沢駅周辺に無料駐車場、有料駐車場あり