大王わさび農場 / 晴2019.05.09
桜が見頃だった4/16(水)前後から約3週間が経った安曇野が、新緑シーズンに入りました。北アルプスからの湧水を生かした日本最大(※)のわさび園、大王わさび農場 の入口にある水車小屋周辺では、景色にも空気にも安曇野らしい涼味を存分に感じられました(※15ha、畳9万枚分)。
[大王わさび農場・水車小屋]
「北畑」「古畑」「大王畑」「東畑」の4つのわさび田には1日12万トン(※)の湧水が引かれ、その水温は年間を通して13℃~14.5℃に保たれています。陽射しが強いこの時期になると、流水の温度を抑えてわさびを守るために寒冷紗(かんれいしゃ)という黒い日よけがかけられます。(※23万人が1日に使用する量)
[大王わさび農場・北畑]
年間約120万人が訪れる安曇野随一の観光スポットとあって大型連休直後の平日でも結構な人出でした。普通車350台、大型バス25台を収容する駐車場はもちろん場内や各施設への入館は無料。百年記念館(写真)では、農場開拓の歴史や、わさびのメカニズム・効能・栽培方法、”わさびの命”である水等について『オモシロクテ、タメニナル』を基本コンセプトに展示物が構成されています。
[大王わさび農場・百年記念館]
沢わさびは、温度変化が少なくアルカリ性を含み、透明にして浮遊物のない水が必要な、非常にデリケートな植物。肥料は必要とせず用水中の養分によってのみ生育します。主成分であるアリルからし油には、強い殺菌力のほか血栓を出来にくくして脳梗塞を予防したり、発ガン性物質の活性化を抑えたりする作用があります。
[大王わさび農場・北畑]
生産されたわさびは複数ある売店とレストランで販売されています。大王神社や大王窟、開運洞、大王さまの見張り台、アルプス展望台、親水広場等々、場内は整備が行き届き、3月に架け替えられた「幸いのかけ橋」(写真)もとてもきれいでした。
[大王わさび農場・幸いのかけ橋]
[大王わさび農場]
*場所 … 長野県安曇野市穂高3640
*営業期間 … 通年
*営業時間 … 3~10月は9:00~17:20、11~2月は9:00~16:30
*料金 … 入場料・駐車場 無料
*所要時間 … 白馬村から車で約1時間(一般道路)