北アルプス国際芸術祭 / 晴2017.06.20
6/4(日)~7/30(日)の約2か月間に渡り、大町市にて「北アルプス国際芸術祭」が行われています。「市街地エリア」「ダムエリア」「源流エリア」「仁科三湖エリア」「東山エリア」の5エリアを中心にして、総勢36組のアーティストによる全38作品を楽しむことができます(※写真は大平由香理氏の作品「山の唄」)。
[大町温泉郷]
芸術祭のメインテーマは「水、木、土、空。」。JR信濃大町駅(開館は8:30~)、大町温泉郷(同9:30~)、木崎湖(同9:30~)にあるインフォメーションセンターで鑑賞パスポートを購入し、散策マップ片手に各エリアを歩いて巡ると、いつの間にか大町市の魅力に触れられる、という仕掛けになっていました(※ Jimmy’s Bookshop はジミー・リャオ氏の作品、地上絵は淺井裕介氏の作品「全ては美しく繋がり還る」)。
[大町名店街]
栗林隆氏は約1/40スケールに再現した黒部ダムと温泉を組み合わせた作品「第1黒部ダム」を、商店街にある空き店舗を利用して制作しました。ダムの上からわずかに人の声が聞こえるのですが、ダム壁に階段等はありません。実は、店舗を一旦出て道を大きく迂回して裏手から入ると足湯がある…という趣向になっていたのでした。
[大町市街]
鷹狩山は大町市と北アルプスを一望できる絶景スポットですが、山頂近くには大規模な作品があります。クリエイティブチーム「目」は、大きな一戸建てを使って緩やかにカーブする白い異空間「信濃大町実景舎」を制作。布施知子氏は伝統的な折り紙に「コイル折り」「平折り」「多重平折り」「無限折り」等の技法や独自のデザインを加えたダイナミックな作品「無限折りによる枯山水 鷹狩」を披露しています。
[鷹狩山]
大町温泉郷には今回の芸術祭を代表するアーティストの1人、マーリア・ヴィルッカラ氏の森林劇場を生かした作品「ACT」がありました。…「ACTION(行動)、ACTING(演技)、誰もが自分にスポットライトの当たる瞬間が欲しいと思っている。そしてREACTION(反応)を待っている。しかし、あなたが本当にその場に立ったとき、どんな行動をするだろう?」(作家のコンセプトより)
[大町温泉郷]
[北アルプス国際芸術祭]
*場所 … 長野県大町市
*開催期間 … 2017年6月4日(日)~7月30日(日)
*開催時間 … 10~17時(※会期中無休、一部作品を除く)
*鑑賞料 … 個別鑑賞券(1回券)300円、作品鑑賞パスポート一般2,500円・高校生1,500円・小中学生500円
*所要時間 … 白馬村から車で約30分(一般道路)