針ノ木岳慎太郎祭 / 曇2016.06.06
6月第1日曜日に、日本近代登山の先駆者として知られる百瀬慎太郎の業績を讃えて、針ノ木岳の開山祭「針ノ木岳慎太郎祭」が行われました。針ノ木大雪渓下部での祭典のほか、記念登山や自然観察会も。7時半からの受付を済ませた参加者は立山黒部アルペンルートの扇沢駅からバスに乗り登山口に向かいました。
[立山黒部アルペンルート・扇沢駅]
登山口から大雪渓までは概ね木陰の登山道を進みます。上空には雲が多く直射日光による暑さはなかったものの、歩くとじんわり汗ばみ、途中で着ていたジャケット等を脱いでバックパックにしまう姿が目立ちました。
[針ノ木岳登山口~大沢小屋]
針ノ木大雪渓の残雪は例年に比べ非常に少なく、沢沿いの登山道にはゴロゴロとした岩が露出していました。大雪渓下部での神事が終わり、10時から数班に分かれて記念登山を開始。雪面は緩み、登るにはアイゼンが必携でした。
[針ノ木大雪渓]
その後空を覆っていた雲は次第にとけて青空が見えました。谷間を吹き降ろすひんやりした風が火照った身体に心地よかったです。今回の参加者は全体で約200人でしたが、外国人の割合は少し増えていました。
[針ノ木大雪渓]
大雪渓までの登山道の脇にはオオカメノキ(写真)やムラサキヤシオツツジ、サンカヨウ、キヌガサソウといった高山植物が咲いていました。さて、関東甲信越地方には同日に梅雨入りの発表が。今週末は他に八ヶ岳開山祭(茅野市、原村)やウェストン祭(上高地)も行われ、八方アルペンラインが運行を開始(白馬村)し、本格的な登山シーズンの到来を感じました。
[大沢小屋~針ノ木雪渓]
[第59回 針ノ木岳慎太郎祭]
*場所 … 立山黒部アルペンルート扇沢駅
*開催日時 … 2016/6/5(日)
*受付 … 当日申込
*参加費 … 2,000円(保険料、記念バッジ、山の歌集、おしるこ含む)