白馬大池 / 晴2018.07.03
この日の朝は快晴でしたが、10時20分に白馬乗鞍岳(2,469m)に登頂した頃には北アルプスの稜線を越えてきたガスが周囲に掛かったり解けたりを繰り返すようになりました。長野県大町市からの男性が「いつも見てます、夏のレポートも楽しみにしてます!」と合言葉をくださいました。
[白馬大池]
白馬大池に乗った”雪の蓋”はほとんど融けて、残った塊が北岸近くに漂う程度でした。水中に沈んだ雪の上の水は光の屈折によりエメラルドグリーンに見え、水面に映した空の濃い青とのコントラストが見事。その美しさを目の当たりにしてレポーターはしばらく立ち尽くしました。
[白馬大池]
白乗山頂~白馬大池ではゴゼンタチバナやナナカマドが咲き、ハクサンシャクナゲの蕾が膨らんでいました。白馬大池から小蓮華岳へ向かう登山道沿いのハイマツの陰にはミヤマダイコンソウ(写真)とユキワリソウが。また、砂礫地にはコマクサ、イワツメクサ等が咲いていました。
[小蓮華岳への登山道]
12時頃になると頭上の雲は密度を増して日が隠れる時間が長くなり、暑さが和らぎました。その後、登山道にもガスが掛かり始ましたが、少し視界が悪くなっただけで歩くのに危険はありませんでした。
[小蓮華岳への登山道]
出会えたライチョウは警戒心が少なく、近づいても逃げなかったのでじっくりと観察できました。今回のレポートでは小蓮華岳を登頂せずに引き返しましたが、見上げる限りでは山頂までの登山道に残雪は無く歩きやすそうでした。
[小蓮華岳への登山道]
[白馬大池]
*所在地 … 長野県北安曇郡小谷村
*登山口 … 栂池自然園
*下山 … 栂池自然園
※入山の際には必ず入山届けを管轄の警察へ提出し、経験のない方は必ずガイドと同行ください。初心者のみの入山は絶対にしないで下さい。
※装備 … バックパック、雨具、ダウンジャケット、タオル、着替え、ザックカバー、食糧、持病薬、手袋、サングラス、日焼け止め、携帯電話、軽アイゼン、ゲイター等