乗鞍岳(vol.2) / 晴2017.08.18
大黒岳から20分ほどで富士見岳山頂(2,817m)に着きました。澄み渡った青空のもと、さらに約15分歩くと肩ノ小屋と赤い屋根が特徴的な東京大学宇宙線研究所附属乗鞍観測所が見えてきました。夏休み期間とあってファミリーや若い世代の登山者が多かったです。
[畳平~肩ノ小屋]
肩ノ小屋からいよいよ本格的な登山道になります。序盤は細かい石が多いザレ場で、小石や砂地に足を取られないよう注意して歩きました。肩ノ小屋から20分ほど登ると大きな岩がゴロゴロした状態に。斜度が少しあがり、ルートはジグザグになり、ところどころに浮石があったため慎重に石を選びながら登りました。
[肩ノ小屋~蚕玉岳]
標高が3,000m近いので、高山病にならないように焦らずゆっくり、呼吸を整えることを心掛けました。小休止をとりつつ足元に目をやるとイワツメグサ(写真)やウサギギク、イワギキョウの瑞々しい姿がありました。
[肩ノ小屋~蚕玉岳]
その後再びザレた道になり、やがて稜線上に出ました。肩ノ小屋から約40分で蚕玉岳(こだまだけ、2,979m)山頂に到着。あたりにはひんやりした風が吹き、火照った体を冷ましてくれました。
[蚕玉岳]
稜線上から西に目を向けると眼下に権現池、雲海、そして遠くに白山を望めました。乗鞍岳は北アルプスの南端に位置し、剣ヶ峰(3,026m)を主峰とする23の峰の総称です。火口湖や平原もあって四季を通して美しい景観を楽しむことができ、晴れれば北には笠ヶ岳や野口五郎岳、槍・穂高連峰などの北アルプスの名峰、南には御嶽山、東には八ヶ岳連峰、西には白山と大パノラマを楽しめます。(※続く)
[蚕玉岳]
[乗鞍岳]
*所在地 … 長野県松本市、岐阜県高山市
*登山口 … 畳平
*下山 … 畳平
※入山の際には必ず入山届けを管轄の警察へ提出し、経験のない方は必ずガイドと同行ください。初心者のみの入山は絶対にしないで下さい。
※装備 … バックパック、雨具、ダウンジャケット、タオル、着替え、ザックカバー、食糧、持病薬、手袋、サングラス、日焼け止め、携帯電話、ゲイター等